フロム・ソフトウェアの新作『エルデンリング ナイトレイン』のネットワークテスト版をプレイしました。エルデンリングの戦闘システムを引き継ぎつつ、マルチプレイをメインにした本作。実際に遊んでみた感想をまとめます。
まずは結論:賛否ありそう
正直、好みが分かれると思いました。まだまだ荒削りな部分も多いのが現状。ネットワークテスト段階なので、製品版でどこまでブラッシュアップされるかが鍵になりそうです。
個人的には本作の価格は5000円弱と比較的安価なので。その価格でこのクオリティなら十分アリだと感じました。
良かった点
1. エルデンリングの戦闘が協力プレイで楽しめる
エルデンリングの手応えのある戦闘を、そのままマルチプレイで遊べるのが魅力。仲間と共に強敵に挑む楽しさは、ソロプレイとはまた違うものがあります。
2. 育成要素とやり込み要素が豊富
装備やスキルの成長要素があり、キャラクターの強化を楽しめます。ローグライク的なランダム性の要素も加わり、繰り返しプレイして自分なりのビルドを試すのが面白いです。最適解が決まってしまう懸念はあるものの、試行錯誤しながら強くなる過程は楽しい。
3. 蘇生システムが絶妙
仲間を蘇生できるシステムがあり、協力感が強くなっています。ただし、蘇生にはリスクがあり、助けに行くか見捨てるかの判断が重要になる場面も。これがいいバランスになっていると感じました。
4. インフレ感のある装備システム
装備のドロップには運要素が大きく絡みますが、良い装備を手に入れると一気に強くなれるのが爽快。3人パーティー全員が強装備を持つと、敵が溶けるように倒せるので、そのインフレ感を楽しめるのも良かったです。
気になった点
1. ゲームのテンポが忙しすぎる
とにかく常に動き回り、戦い続ける必要があるため、かなり疲れます。本編のエルデンリング以上に休む暇がなく、忙しさについていけるかどうかで評価が分かれそうです。中毒性がある一方で、1プレイが長いと疲労感も増します。
2. ドロップ運の影響が大きい
装備によって戦力差が大きくなり、運次第で難易度が大きく変わるのは気になる点。ただし、現時点では運要素が強くても楽しめる範囲に収まっている印象です。
3. 1プレイが長め
1ゲームが30〜40分と、やや長めに感じる人もいるかもしれません。ちょうど良いと感じるか、長すぎると感じるかは人それぞれでしょう。個人的には、若干長いと感じましたが、短くするとゲーム性が損なわれる可能性もあり、調整が難しい部分かもしれません。
4. ストーリー要素は薄め
本作には大きなストーリー要素はなさそうです。エルデンリングの物語性を期待すると、少し肩透かしを食らうかもしれません。ただし、ストーリーよりもゲームプレイそのものを重視する人には問題にならないでしょう。
どんな人にオススメ?
向いている人
- フロムのゲームが好き
- エルデンリングの戦闘を協力プレイで楽しみたい
- 大型モンスターを仲間と倒すのが好き
- ローグライク要素のあるゲームが好き
向いていない人
- ソロプレイを楽しみたい
- じっくりストーリーを楽しみたい
- PvPや対戦要素を求めている
まとめ
『エルデンリング ナイトレイン』は、フロムの新たな挑戦を感じさせる作品。協力プレイが好きな人にはハマる要素が多いですが、テンポの速さやプレイ時間の長さなどで人を選びそうな印象です。
ネットワークテストの段階では荒削りな部分もありますが、ゲームの根幹はすでに十分に面白く、発売後のアップデートやキャラクター追加によるゲーム性の広がりに期待が高まります。正式版ではどこまで改善されるのか、今後の展開を楽しみに待ちましょう。